HONDA Africa Twin 750 ... in my dream , forever

 限定解除後、あれやこれやと洋の東西新旧を問わず、乗りたいバイクが次々と浮かんでいた。ふと戸棚で埃をかぶっていたオートバイ雑誌のバックナンバーを開いた。目に留まったパリダカワークスマシン'89年型ホンダNXR750の試乗記。

 桶川のコースをドリフトしながら立ち上がるNXR750の見開き写真。そして、“....モーターサイクルとしてこれほどライダーの感性に近い、あるいは人間的な1台に、NXRに乗るまで残念ながら接したことがなかった。...(文中略)...理想のMCとは? 一言では難しい問いにひとつの答えが出た。理想も、欲しいのも「NXR」なのだ(サイクルワールド誌1989年10月号/CBS・ソニー出版)”... やられた。「NXR」が欲しい。だがワークスマシン相手に望むべくもない。だが、選ぶバイクは決まったようなものだった。アフリカツイン。これしか考えられなくなっていた。

 限定解除した年、アフリカツインはフレームから一新する大幅なモデルチェンジを受けていた。そしてその2年目、赤/白/青のトリコロールカラーをまとって国内限定200台で発売。気がついたらバイク屋でハンコを押していた(大爆笑)。

結果的には最後のツーリングになってしまった
'95年秋の写真。八ヶ岳付近にて。

 街中から高速、林道ツーリングまでステージを選ばない気持ちよさは予想通りだった。乗り手を急かさず、乗り手の気持ちに応えるバイク。乗っている時間が至福の時間。車重からくると思われる構成部品の弱さを除けば、オフ車歴2台目(笑)、フツーのオフ車は乗ったことがないという(爆笑)ヘッポコもいとわない、まさに理想の一台だった。手に入れたその年の夏、念願の北海道ツーリングに出かける。毛穴が全開になるシーンの連続。ステージとバイクが一体化した夢の時間。いつまでも続くかと思われた...。

 '95年後半、自分のムチャしぃと未熟さからくる転倒を連続で経験する。自分の経験不足とウデのなさを知った、夢の時間の終わり...。

 戻ってくるために、もう一度夢の時間を取り戻すために、手放す決心をした。

 しかし、未だ戻れずにいるのである...(苦笑)。


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CB250NTW200CB125TDR250R / Africa Twin
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