一足お先の夏景色 '00初夏
〜 20年目のSRで駆けた北海道ツーリング日記 〜

・2000年7月7日 3日目 晴れたがピーカンまでいたらず
 めずらしく朝9時に出発(笑)。美幌峠に向かってぐんぐん高度を上げていく。屈斜路湖からの道はくねくね曲がり道。へなちょこコゾーモード(大爆笑)で峠走りも楽しんでいたら、峠の手前で屈斜路湖の展望が広がった。思わずアクセルがゆるんで、ちんたらと流してる間に峠の展望台着。屈斜路湖が眼下に広がる様をぼ〜っと眺めていたら、売店で売ってたソフトクリームをパクつく観光客が視界の隅をかすめた。...思わず買ってしまったではないか(爆死)。なんで他人の食う様というのにヤラレちゃうんだろ(炸裂)。

美幌峠より屈斜路湖を望む
構図が観光パンフみたいだ(大爆笑)

 ソフトを食い終えて(笑)峠を下り始める。こっちはわりと緩やかなカーブと直線の道。途中から美幌林道に入り、またダート(大爆笑)。きゃっきゃといいながら砂利道をひた走る。アホとしかいいようがない(爆死)。

 林道の出口で問題発生。右の写真のように“写真奥方向:美幌市街/写真手前方向:津別・括弧”と書いてあるのだが、地図と照らし合わせてみると逆の表示(苦笑)。しばらく考えたが、とりあえず案内板を信用することにして走り始めたが、地図を信用すればよかったと後悔するまでにそんなに時間はかからなかった(大爆笑)。

 まぁ、そうなったらそうなったなりで美幌第2広域農道へアプローチ。アップダウンを繰り返すひたすらまっすぐな道を「ふぇええ〜」などと意味不明な声を発しながら走っていく。

美幌林道の屈斜路湖側から入った場合の出口
この案内板、「奥:美幌市街/手前:津別・括弧」と
書いてあったがウソだった(大爆笑)

 美幌で給油して道道122で北見へ。そういやバイク乗りとすれ違わなんなぁ、まだ7月初めだと少ないんかなぁ...などと思っていたが、よくよく考えてみると自分がダート混じりの道道やよくても三桁国道など、交通量の少ない道ばかり走ってばかりだからだった(爆死)。

 北見から国道39へ出て、一路層雲峡へ。メジャーどころを走るのはいつ以来?(笑) 対向車も増え、その中にはやっぱりバイクもおり、「なんだ、やっぱりいるじゃない」などと思いながらピースサインを交わす(笑)。

 そろそろ疲れてきたので“道の駅おんねゆ温泉”で休憩。軽くパクついて出ようとした頃に事件が起こった。とはいっても自分に降りかかってきたわけではないのだが。

 自分のバイクの2台右隣の乗用車用駐車場に4t車がアタマから止まってた(その時点でかなり強引(苦笑))んだが、そのまた右隣に当たり前のように普通乗用車。で、4t車が出ようとしてハンドルを左に切りながらバックし始めた。おいおい、だいじょうぶか...と思ってたその瞬間、「ガリガリ...ベコッ!」 あぁ、やっちゃったよ(苦笑)。どうやら普通車のドアパネルあたりが見事にイッたらしい(笑)。

奇岩が露出する層雲峡
すげ〜と思ってるうちに通り過ぎかけた(笑)

 こればっかりは目撃者の必要ないな、と走り出す。このへんの林道表示にもココロひかれたのだが(笑)、石北峠を抜けてしばらくすると層雲峡の奇岩が見えてきた。この道を最初に開いた人がこの景色を見た瞬間に何を思ったか、そしてその苦労はいかほどのものであったかは計り知れない。そう思いながら走ってたら、いつの間にかまわりはホテルだらけ(苦笑)。止まるタイミングをすっかり失って、結局、そのまま通り過ぎてしまった(爆笑)。

 上川町に入り、地図の“一面の菜の花”というコトバにひかれて、大雪アンガス牧場へ。ぐいぐいと高度を上げていった先にはあたり一面、緑一色の景色が広がっていた。

 言葉が出ないまま走っていると、視界の隅を“展望台”の表示が横切る。あわててそっちへ進路を変え、登った先には、息を呑む景色が待っていた。アタマの中が真っ白になり、しばらく動けなかった。

“菜の花”のことを思い出し、動けるようになったが(笑)、結局こっちはみつけられず(苦笑)。でも、半分、どうでもよかった。

大雪アンガス牧場の展望台から
見渡す限りの広い空と緑のコントラストに息をのんだ

 大雪アンガス牧場を離れ、混みそうな旭川市内をパスできるように愛山米飯林道(笑)経由で行こうかとルートをとったのだが、途中で分岐を発見できず気がついたら愛山渓温泉(爆笑)。一瞬、ついでに入ろうかとも考えたのだが(笑)、そろそろねぐらも考え始めなきゃいけない時間だったので、泣く泣くパス。来た道を引き返して分岐を探しているうちにまた国道手前まできてしまった(苦笑)。しょうがない、国道で行くかと考えたところに当麻鍾乳洞へ抜けられそうな林道(大爆笑)発見。地図では書かれていないが、入り口の表示を見ると“7〜10月”だけ開く道らしく、この先、道道1134に繋がっているようだ。

 これ幸いとホイホイ入っていく(爆笑)。フラットな砂利道ダートを抜けて、当麻の街に出たところで午後4時。今晩の寝るところをどうするか考えたが、今日は屋根のあるところに泊まろうと上富良野の旅人宿“Mr.GNU(ミスター・ヌー)に決定。

 ただ気になったのは電話での「オンロードバイクですか? アプローチが砂利道なんですけど、登れなかったらら連絡下さい」という言葉(笑)。

 深く考えないことにして(爆笑)、旭川空港脇の道道を抜け、国道237で宿へ向かって走る。

7月7日に泊まった“Mr.GNU(ミスター・ヌー)”
あまりにもきれいだったもんでビックリ(笑)
美瑛や富良野へのベースとしてもオススメです

 美瑛から上富良野へ至る道はいわゆる“北海道”的な丘を眺めながら走る道。ホントはあちこち寄っていきたいのだが、時間も時間なので“お楽しみは後に(笑)”とっておこうと宿へ直行。だが、これは後に後悔することとなる(大爆笑)。

 地図を頼りに“Mr.GNU”のふもと(笑)に到着。電話の通り、アプローチは砂利道の登り坂だった(爆笑)。だがあなどるなかれ、SR。XT500からの血筋はダテじゃなく、これまでの道中もさんざん林道を走ってきて証明したとおり、“おかトラッカー”改め“どこでもバイク(笑)”は多少の砂利道くらいでは平気なのである(抱腹絶倒)。

 いやっほう、と宿に到着(大爆笑)。荷物を降ろして受付を済ませ、ほどなく夕食の時間。おいしい食事を囲みながら明日の天気は...っとテレビを見ると台風が近づいており、明日から影響が出始めるとのこと(苦笑)。もうちょっと到着を遅らせてでも、天気のいいうちに美瑛をまわってくればよかったと後悔した(涙)。

 雨が降ると一気にやる気がなくなる自分(笑)。まぁ、明日の予定は明日の空模様を見て判断しようと、宿でなぜかテレビのK−1を見ながら(爆笑)、同宿となった自分以外の3名や宿主夫妻、ヘルパーさんを交えて「このK−1に出てるようなにーちゃんが“すきぃ〜だぁあ〜”って追っかけてきたらどうする?」などと酒を呑みつつ、わりとアホなことをいいながらこの日の夜は更けていったのである(抱腹絶倒)。

#3日目終了km:23,266km(本日の走行距離:325km)


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