一足お先の夏景色 '00初夏
〜 20年目のSRで駆けた北海道ツーリング日記 〜

・2000年7月6日 2日目 雨降りそうにないけど曇り

 宿主の「朝御飯だよ〜」という声で目が覚める。完全に爆睡していた(爆笑)。前日朝5時から走っていたのがコタエたのだろう(笑)。自家製のパンを始めとするおいしい朝食をいただいた後、出発直前まで同宿の仲間同士で連絡先交換。

 まったりと準備していたら、出発したのは一番最後だった(大爆笑)。

 とりあえず今日は釧路湿原の方に ... としか考えていなかった。だからといって宿から素直に国道336に出るのも安易なので、よせばいいのにわざと晩成から生花への道道881をまわって、朝からダート三昧(大爆笑)。アホである(爆死)。

7月6日のセキレイ館出発前
上段左から3番目がセキレイ館の女将さん(笑)
下段真ん中がワタクシ(爆笑)

 で、国道に出たらセキレイ館オススメの湧洞湖へ。ちょうど原生花園の花が満開であった。いわゆる花屋で売っている花のような派手さはないが、厳しい冬を越え、小さいながらもしっかりと根を張った命の強さを持った花だった。

 国道336から昆布刈石方面へ行こうとした瞬間、リザーブ(笑)。

 地図を見ると目的地への道沿いにスタンドはなさそう。国道38へ向かい吉野で給油する必要がありそうだ。

 っと、地図を見てると豊頃の方に“ハルニレの木”の文字を発見。そういえば、ここも今日は寄ろうと思ってたんだっけ、と給油を済ませた後“ハルニレの木”へ。少々迷ったものの、無事到着。ヘルメットを脱いだら、ちょうど先に見てきたと思われるルネッサの女の子が戻ってきた。

湧洞湖の原生花園の名も知らぬ花
小さいながらも“命”を感じさせる花

 ふとそのバイクを見るとウワサのホクレン旗が刺さっている。もう配っているの、と聞くとまだらしく(実際、配ったのは7月10日から)、これは昨年のあまりとのこと(笑)。結構歩きますよ〜と言われて、木へ向かって出発。途中までは遊歩道が整備されていたが、木の近くまで行くには茂みの中を歩いていく必要があった。

 茂みを抜けるとガイドに書かれた通り、二本の木が一本化して立っていた。曇り空だったが、広い空との対比が何より美しかった。

 ハルニレの木を離れ、国道338に戻って、十勝太から昆布刈石へ。ここは海岸沿いの高台沿いに走るダート(笑)。砂埃を上げて走る。しかし昆布刈石展望台からの眺めは、低い雲に遮られいまいち。さらに海沿いを走って音別から再び海沿いのダートへ。

 鉄道の線路が左、右には手の届くところに海。厳しい自然を縫って生活の術を広げていったのが伺えた。

十勝川の河川敷に立つ“ハルニレの木”
広い空をバックに二本の木が一体化して立っている

 国道38に戻って“道の駅しらぬか恋問”で昼食。ホントなら6年前の渡道時になぜか発見できなかった(今をもって不思議だ(笑))釧路の和商市場で“かって丼”をしたかったのだが、ダートなんぞを探して寄り道ばっかりしてきたもんだからこの時点でもう午後2時を過ぎていた(爆笑)。腹時計と腕時計に相談して、泣く泣く和商市場は今回もパス。なぜか縁がない(苦笑)。しかしこの道の駅で食べた“恋丼丼”というのも海鮮素材がやたらめったらと詰め込まれており、運ばれてきた瞬間「すげ」と思わず口から出てしまった(笑)。

 釧路市内に入り、釧路川沿いに岩保木水門経由で湿原を北上しようかと思ったら、水門のかなり手前で工事通行止め。仕方がないので引き返し、国道391の遠矢からアプローチする。またダート(爆笑)。喜んで走ってたら思わず岩保木山の入り口を通り過ぎ、気がついたら細岡展望台(苦笑)。

 バイクを止め、展望台へ。視界が開けたそこには、一面に湿原が広がり、その中をゆったりと蛇行する釧路川。遠くに鳥のさえずりが聞こえ、口からは「はぁ...」という溜め息だかなんだかよくわからない文字しか出てこない。

道の駅しらぬか恋問で出てきた“恋丼丼”
うに、いくら、えび、かに等々が容赦なく詰め込まれる
とりあえずまいりました(笑)

 6年前に見た釧路湿原は別の場所からだった。そこからの眺望も良かったが、釧路川がすぐ下に流れるこちらからの景色も良い。人間の視界の広さと、カメラのファインダーの狭さを痛感する。少しでもいい景色をみたいと、展望台の柵の上に立つ自分がいた(笑)。

 展望台を出て時計を見たらもう午後4時近い。そろそろ今日のねぐらを決めなければなるまい。と地図を見る。もうこの時間では近くのとほ宿は食事の準備などがあるだろうから失礼だと、今キャンプにしようと決めた。ペグもあるし(大爆笑)。

 ほど近いシラルトロ湖にキャンプ場があるらしい。とりあえず向かってみる。ついてみたらなんかバイク乗り入れができなさそう(苦笑)。てゆーか、なんか“ん〜”、って感じ。受付である“憩の家”で聞いてみようかとも思ったのだが、とりあえずパスすることにした。

細岡展望台から見た釧路湿原
眼下を釧路川がゆったりと蛇行する
曇り空なのが恨めしい(笑)

 パスするのはいいが、んじゃ今夜はどこに? ということになる。地図を見る限り、この先はとほ宿やオートキャンプ場はあっても普通のキャンプ場らしきところは少なさそう。やっぱ今夜も屋根のあるとこにしときゃよかったかな〜なんて思いながら地図を眺めていたら、もう少し先に屈斜路湖。あ、そいや6年前もここの和琴湖畔キャンプ場に泊まったな〜なんて思い出し、足を延ばすことに決めた。結構距離はあるが北海道の道なら関東で考える時間よりは早く着く。小一時間もあれば行けるだろうと走り出した。

#後学のためにシラルトロキャンプ場がどんなとこなのか誰か教えて下さい(笑)

 ...で、ホントに小一時間ほどで屈斜路湖に到達(爆笑)。ただ、なぜか手前でウロウロして無駄な時間と距離を稼ぐ(苦笑)。6年前と変わった雰囲気に騙されたらしい(笑)。

 で、やっと和琴湖畔キャンプ場着。入り口は少し雰囲気が変わっていたが、サイトは変わらない景色。早速テントの設営に取りかかる ... が、蚊の大群来襲(苦笑)。たまらず売店で蚊取り線香購入(爆笑)。景気良く2本まとめて焚いた(抱腹絶倒)。

 落ち着いた頃には日もすっかり暮れてしまっていた(笑)。

和琴湖畔キャンプ場にて
ここは6年前にもキャンプをしたところ
(この写真は翌日朝の撮影(笑))

 レトルト系の食事をちゃっちゃと済ませ、しばらくまったりしたあとキャンプ場内の温泉へ。ここの温泉はウルトラ混浴露天風呂(笑)。脱衣所も一応あるのだが夜ともなるとあんまり用をなさず、人は少な目。入りに来る人も脱衣所なんか使わず、風呂の真横でハダカになってそのまま入浴という感じ(爆笑)。確かに下手に脱衣所を使うと、蚊に刺されまくったのでそれが正解な気もする(大爆笑)。

 熱い温泉にちょっと長めにつかって、ランタンの灯りを頼りに明日の予定を考える。とりあえず旭川か美瑛までいければな、などと考えていた。

#2日目終了km:22,941km(2日間TOTAL:591km)


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