泥まみれ日記 ... せ、洗濯どないしょ?(爆笑)

・ツインショックスED in 軽井沢モーターパーク
              ... 1999年6月27日(日) 雨のち曇り ※大マッド(笑)

“独り言&戯れ言”のところで、ビンテージMXerについてボソっとつぶやいてたら、それをご覧になったOさんより「出てみませんか?」というありがたいお誘いをいただきました(感謝感激)。

 日程を確認して、ちょっと考えてる間に「お願いします」と言っていた自分(大爆笑)。

 そんなこんなで'98年12月以来という、久しぶりのレースはなんと、ツインショックスなヤマハXT500でのレースとなったのでありました(笑)。

ご覧のようにレース日はしらたきのような見事な雨(笑)
雨、苦手なんですケドねぇ...(爆笑)


1999年6月26日(土)... レース前日

 早朝、Oさん一行と合流して現地へ向かう。早めに会場入りしてパドックを設営の後、練習走行も...という算段だ。

 とはいったものの、自分は午後もしくは夕方現地着のつもりだった。なぜOさんと一緒に行動を共にしたかというと、まず、会場である軽井沢モーターパークの場所を詳しく知らなかったからである(大爆笑)。それに、いくら自分のSRをオフ車にしてるからとはいえ(爆死)、はじめて乗るXT500に少しでも触れておきたかったのである(笑)。

今回の使用マシン、ヤマハXT500@TT仕様
まさに“使用前”ですな(爆笑)

 現地到着後、マシン整備。とはいったものの自分ではほとんどなにもしなくてもよく、その間、はじめてキック始動のバイクに乗るというOさんが連れてきた人達にキック始動講習会を開いていた(爆笑)。

 準備が整い、着替えてコースイン。いきなりその重さにめんくらう(笑)。そりゃそうだ。日頃はメチャメチャ軽いCRM80で走っているのだ(大爆笑)。ただエンジンはパンチの固まり(笑)で、開けられるところだと吹っ飛んでく感じでメチャメチャ楽しい。しかしコーナーは重心が高いからなのか、それともやっぱりウデなのか(爆死)、かなり手強い感じ(苦笑)。年式ではちょっと新しいだけのハズのXR500仕様と比較しても世代が違う感じである...。

XL250S改XR500仕様も乗ってみました
こっちは今の感覚でも安心して走れます(笑)

 午後からは持ってきていた自分のCRM80(笑)も引っぱり出して、コースを走る。CRM80でコースを走るのもゴールデンウィーク以来という有様だったが、慣れ親しんだ感覚にホッとするのであった(大爆笑)。

 その後、XTのハンドルを別の車両についていたちょっと高くかなり幅広(爆笑)な物と入れ換え、最後のチェックに出たところ、コース内で翌日のレースに向けての設営が始まっていたため、なんとなく(笑)数周をまわったところでパドックに戻った。とはいえ、幅広なハンドルに換わったことでバイクの押さえもだいぶ効くようになり、翌日への光明がちょっとだけ見えたような気がした(笑)。

 走行終了後は温泉に入りに行き、買い出し後はお約束のバーベキュー(笑)。話も盛り上がったが、ほぼ徹夜状態だった自分は途中で電池が切れた(苦笑)。

1999年6月27日(日)... レース当日

 目が覚めたら外は豪雨であった(苦笑)。予想されていたことではあったが、雨のレースはそれほど長くないレース経験の中でもさらに少ない。普段からゴーグルに付けているロールオフがいよいよ役に立ちそう...(笑)。

 受付&開会式の後、当日のスケジュールが始まる。午前中はビンテージMXer系のスプリントと現行4サイクル車両の耐久。コース内は想像通り水まみれのようで(苦笑)、あちらこちらにエアクリーナーに水を吸って止まってしまった車両が見える。特に小排気量車は辛そうだ。

スタート直前のグリッド上
すでにコース上は水&マッドな状況(苦笑)

 今となっては貴重かつ必要なパーツも手に入りにくいビンテージMXerを維持し、走らせる。傍目には「もったいない。飾っときゃいいものを...。」と思われるかもしれない。でも走るために生まれたマシンなのだからこうやって楽しむのも正しいよな...などと思いながらレースを見ていた。

 時間が近づき、ウェアに着替えるなどして準備を始める。マシンも暖機しようとエンジンをかけようとすると...かからない(汗)。が、プラグ交換で復活。事なきを得、なんとかグリッドに並ぶことができた。

このレースに誘ってくれたOさんの走り
下の同アングルの自分と比較してみましょう(笑)
この数周後、Rフェンダーは脱落(爆笑)

 スタートはOさんに受け持ってもらい、レースがスタート。30分−30分−45分−45分という予定だ。雨は強くなる一方だが、Oさんは順調かつアグレッシブに周回をこなしていく。気がついたらリヤフェンダーがいなかった(笑)。どうやら途中で脱落した模様だが、雨のレースでフェンダーがないのはつらいかも(苦笑)と思っているうちにいよいよ最初の自分の走行時間がやってきた。
 Oさんよりコース状況と注意点を聞いてコースへ。不慣れなマシン、久々の雨のレースということもあって、ずいぶん緊張しているのが自分でもわかる。メインのコースに戻ってくる寸前のヒルクライム...そこはドロドロのマッドで阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていた(苦笑)。しかしそこはXTのバカトルク(笑)。ラインを決めて「おりゃあああ!」とアクセルを開けていったら見事、登り切ってしまった(歓喜)。とにかく転ばないように...と慎重に走っていたつもりが計測ちょい手前のちゅるぬたの逆バンクですこーんと転んでしまう(苦笑)。結局、ここは最後までうまく走れなかったのだが。

左上と同アングルでの自分
座ってる位置がぜんぜん違いますな(苦笑)
当然スピードも違います(涙)

 リヤフェンダーがため、背中から首筋にかけて泥の固まりが飛んでくるのが走っていてもよくわかる。いかに日頃リヤフェンダーが仕事をしているかよくわかった(爆笑)。その後なんとなく慣れてきてはいるものの、やっぱり何度か転んだり、コースオフしそうになったり。それでもXTのバカトルク(笑)のおかげでマッドのヒルクライムでは助けてもらった。

 とはいっても抜くことより抜かれる方が圧倒的に多い。おかげでロールオフのありがたみは十二分にわかったのだが、Oさんが築いた無惨にも貯金を使い果たしていくのは悲しい(涙)。

 そういえば何週目だったかは忘れたが、計測のテーブルトップを過ぎた瞬間、バランスを崩して降り落とされんばかりに思いっきりマシンが暴れた。っていうかカラダはほとんど落ちてた(笑)のだが、幸運にも立て直すことができ、転ばずにすんだ。よりによってギャラリーの目の前でやってしまったのでこっぱずかしかったが(苦笑)、後から聞いてみると立て直すことができた瞬間、大ウケだったらしい(大爆笑)。

 そんなこんなで最初の走行も波乱(笑)はありがならも、マシンに大きなダメージをあたえることなく、再びOさんへバトンタッチ。しばしの休息。水は背負って走っていたのだが、飲むまでの余裕はほとんどなかったのでわずか30分でヘロヘロである(苦笑)。

ライダー交代直前?
ちょっとだけXTにも慣れてきた頃
ささやかに(笑)浮いてます

 再びOさんの激走開始。ふと気がつくと雨の勢いが弱くなり、しまいには雨が上がってしまった。こうなるとサイアクである(苦笑)。雨水で流れるだけだった泥は固まりとなって重くなり、容赦なく進路を阻み、バイクを重くしていく。Oさんも1回目の走行に比べ、かなり汚れているようだ。奥のヒルクライムの様子も想像に難くない(涙)。

 そんなこんなで2回目の走行。あと45分、マシンを壊さないように最後まで走りきるだけだ。コースに出てみれば案の定、1回目の時より泥が重い。奥のヒルクライムも地獄絵図に拍車がかかっていた(苦笑)。だがあなどるなかれ、バカトルク(笑)。まわりの250勢が途中で横を向き、のたうちまわる中、横を向く間もなく前に進んでいってしまう(爆笑)。途中でポテポテと転びながらもなんとか周回を重ねる。

 時間も押し迫り、計測所でチェッカーを持ってる人の姿が見える。「あぁ、なんとか壊さずにすんだ...。」と思った瞬間、「もう1周!」という無情の声(大爆笑)。ゆるんでた緊張感をなんとか立て直そうとするもそうはなかなか(苦笑)。転ぶな、焦るな、と自分に言い聞かせてコースをまわる。そして問題の最後のヒルクライム。チェッカーを受けようと泥と格闘する前走車が何台かいた。

 慎重にまわりの動きを読み、ヒルクライムへ進入。もう少しで登り切る! そう思ったその時、コース脇に止まっていた一台が突然動きだし、自分のラインをふさいでしまう。突然のことに全開だったアクセルを戻してしまい、失速。バランスを崩してしまい、とうとうバイクを倒してしまう。「やってしまった...。最後の最後に、よりによってこんなところで...」そう思いながらバイクを起こそうとした瞬間、我が目を疑った。クラッチレバーホルダーが折れていたのである。「終わった...」ホントにそう思った。誘ってくれたOさんに対して申し訳ない思いで自責の念にかられた。動けるバイクはいなくなり、残るは自分とマーシャルと数台のみ。「あと少しで登り切れたのに...。あとは下るだけだったのに...そう、ホントに下るだけ...ん?」確かに登りはあと少し。あとは下るだけなのだ。マーシャルの手も借りて坂の頂上まで押し上げる。頂上でエンジン始動。惰性をつけながらギアを入れられさえすれば、XTのトルクならあとはオートマで戻れるハズ。

 少々手こずったものの再発進に成功。「戻れるかも...」そう考えはじめていた。 ゆっくり、確実に、エンジンを止めないように、転ばないようにセクションをクリアしていく。苦手だった逆バンクも膨らみつつクリア。最後のテーブルトップの向こうに見えたチェッカーフラッグ。走り切れた喜びよりも、ただ、ホッとした。

 Oさんも心配していたようで、自力で帰ってこれたことを喜んでくれた。

 半分、惚けたような感じでマシンと体の泥を落とし、ウェアを着替え、後片づけ。リザルトが発表されるのを待つ。

 そしてリザルト発表。自分たちのクラス(251cc以上)のところを見ると見慣れた“80”の数字。...ん? もしかしてもしかすると?

結果はなんと表彰台中央をゲット!
走りはヘロヘロな上、最後は無残だったので
キツネにつままれたような感じでした(笑)

 どうやら24周(だったと思う)を走ってクラストップだったらしい(笑)。まったく予想してなかったクラス優勝。Oさんの激走によるものに他ならないのだが、最終ラップ、自分のポカであやうくリタイヤの危機に瀕したことを考えると、優勝といううれしさよりも帰ってこれたことへの安堵の方が大きかった(苦笑)。OさんはXTで初めて結果を残せたということで非常に喜んでくれた。いやぁ、ホントに帰ってこれてよかった...(溜息)。

 このような楽しい場を提供してくれたOさんと同行の皆々様、レースに参加されたみなさん、そして主催者である office ARCADIA さんに厚くお礼を申し上げます。とくにOさんには“興味がある”と書いた自分が見ず知らずだったにもかかわらず誘っていただき、本当に感謝しております。どうもありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。

 みなさんも街に埋もれてるツインショックスなオフロード車、発掘して山へ返してみませんか?(笑) いや、不法投棄じゃなくって(爆死)。今のオフ車に乗ってる人もきっと今までとは違った世界が見えると思います、ハイ(爆笑)。


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